つまらないプライドは捨てよ①~弱さを認める強さ

最近、鈴木博毅氏の「戦略は歴史から学べ」という本を読んだのですが

その中に劉邦と松下幸之助氏の共通点が書かれてあり、なるほどそういうことか~と大変興味深いお話でした。

劉邦とは、あの「項羽と劉邦」の劉邦ですが

劉邦は、項羽のような名門の出身でもなく、農村の出身で、特別優れた戦略家でもなかったと言われています。

そんな劉邦が、なぜ項羽を倒すことが出来たのか。

それは、知恵、能力のある部下の助言や提案を受け入れ

活躍した部下の地位を向上させ

また極限まで強敵とは戦わず、ひたすら避けて進軍したことからではないか、と考えられています。

一方、幸之助氏は

「指導者、経営者にとって、ただひとつ、必要な条件を挙げて頂けませんでしょうか」という記者の質問に対し

それは、自分より優れた人を使えるということですな。そう、これだけで十分ですわ」

と答えたそうです。

またwikiによると

1965年に古希(70歳)を迎えた後、グループの総帥になると、ある従業員に「どうやってこのように大きな成功を収めることができたのですか」と尋ねられた。それに対して松下は「私は天からの3つの恵みを受けて生まれた。家が貧しかったこと、体が弱かったこと、小学校までしか進学出来なかったこと。」と答えている

とあります。

幼くして丁稚奉公に出た幸之助氏は、人間関係で大事な事は、独り勝ちしてはいけないことなど、重要な社会のルールを学んだという話は有名です。

また体が弱かったために、経営者として経営を任せられる組織体制を作り、他社の開発した新製品を真似て独自の販売戦略で世界的メーカーとなっていった。

劉邦も幸之助氏も、自分ひとりで出来ることはたかが知れている、つまらないプライドは持たず、優秀な参謀、部下を登用し、引き立て活躍させることが結果的に成功の要因になったというわけですね。

実は松下幸之助氏の宿命を見ると、これらのことがよく理解できるのです。

長くなってきたので続きは明日!


明日も穏やかな一日となりますように♪

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