運命は決まっていない

「人の命は我にあり、天にあらず」
我命在我不在天

老子のこの言葉を、貝原益軒は「人の命はもとより天から受けた生まれつきのものであるが、養生を良くすれば長命となり、不摂生であれば短命となる」と養生訓の中で引用しています。

確かに、老化や健康には個人差があると感じる方も多いと思います。

還暦過ぎても、変わらず元気に仕事を続けたり、趣味に没頭する人もいれば、体調を崩して寝込む日々を送る人もいます。この差は、遺伝的な要素もあるにしても、若い時に自分に対してどのくらい「養生」していたかの差ともいえると思います。

老子は「生まれつきのもの(宿命)はあるけれど、寿命、健康、老化も養生(運命)次第ですよ」と述べていたわけです。

運命学の世界に当てはめてみると、宿命という天から与えられた大まかな人生のシナリオはあるものの、うまく活かせば充実した豊かな人生になり、活かさなければ苦しい人生になるという感じでしょうか。

鍛えるほどに強さを発揮する宿命の人が、他力本願な生き方をして目標が定まらず、ふらふらと迷ってばかりでは、不満の残る人生になります。反対に、逞しさはない宿命の人が、努力や行動力によって大きな成功を収める例もあります。

人には、生年月日はじめ、環境や容姿など変えることのできない宿命というものがありますが、どんな人生になるのか、その「運命」は最初からはっきりと決まっているものではありません。運命は、自分の意識や行動でいくらでも変えることができます。

結局、人生は自分次第、どう行動するか、ということですね。ただその前に、自分の道筋、人生の大まかなシナリオを知っておく意義は大きいと思います。

それでは明日も穏やかな一日をお過ごしください♪

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