シンクロニシティと「運」について

「最近あの人どうしてるかな?と思った日に、その人から連絡がきた」とか「行きたいと思っていたイベントに誘われた」などの経験は皆さんありますか?

「占いとユング心理学」(著者:秋山さと子)によると、共時性、偶然の一致と言われるシンクロニシティについて、ユングは人間の無意識の中心にセルフ(自己)があり、それは自己を超えた超越的なもの。例えるなら神様の目のようなものだそうです。

このセルフが動き出すと、「赤い自転車が来る」と思うと、実際に赤い自転車が来るというようなことが起こる。これをもし、空から見る事が出来れば、赤い自転車が近づいてくるのがわかるわけですが、私たちは天からの目を持っていないのでそれを知ることはできません。

ところが無意識のある部分で、そのことがわかっていたとしたら、赤い自転車が来るという事が意識に浮かんでくることがある。つまり思ったことと実際に起こったことが一致する。これがシンクロニシティであり、ユングは無意識の中に超越的な力があると考えたということです。

ちょっと抽象的な話にも思えるのですが、これはそう特別なことでもなく、最初にお聞きしたような経験をされた方も多いのではないでしょうか。私も頭に思い浮かんだ人から連絡があるという経験は何度もあります。何かの曲が頭に浮かんだと思ったら、その曲がどこからか流れてきたなんて経験もあります。なぜそうなるのか説明のしようがないのですが、これがユングのいう超越的な力なのかもしれませんね。

そこで秋山さと子さんは、よくある「願望すれば実現する」というのはあり得ない。願望することで努力するなど、それなりの意味はあるが、願望して現実化するのであれば、人を殺めることだって可能だし、あの人と結婚させてくれとか、人の心を操ることもできるのかという話になる、ということなんですね。

ちょっと恐ろしい話というか、そういう風に考えたことはなかったですね。でもこういう悪しき発想を持つ人も世の中には当然いるでしょうね。

結局、強く願う事で夢が叶う人もいれば叶わない人もいる、としか言えないでしょうね。叶った人は、願うことで環境を整えるから、願う行為よりも現実的な行動によって夢を叶えたのかもしれません。ところが、同じような行動をしても夢を達成できない人もいます。

その違いは、やっぱりそこに「運」というものがあるのではないかと思うのですよね。


それでは皆さま
明日も穏やかな一日をお過ごしください

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次
閉じる