算命学で考える~専業主婦と共働き

10年以上前の話ですが、娘の学校の役員を引き受けたことがありました。そこで年末に、10数名くらいで打ち上げをやろうということになったんです。

いろいろな話題が出る中、役員の中のボス的存在のある母親が「私なんか、夫より忘年会の回数が多いのよ。今月もとにかく忙しくって~」と話していました。その人のご主人は、そこそこステータスが高い仕事だったんですけどね。そのご主人より、いろんな会とか地域のあれこれ、人付き合いなど、自分の方が忙しくしているというんですね。

それからお酒も入ったところで、今度はその人が「でも私はね、○○さんの奥さんって言われるのが嫌なの!!」と言い出したんです。「どこへ行っても○○さんの奥さんって言われて、私は私なのに!!」と言っていました。

これ算命学で考えても、しょうがない話なんですよね。

「福・寿・禄・官・印」という五徳がありますが、これは五行の木・火・土・金・水がそれぞれ当てはまります。

福(幸福感)
寿(健康)
禄(財)
官(名誉、立場)
印(知性、知恵)

この人は専業主婦なので、結婚し、妻になることで自分の「官」(名誉、立場)を得たというのが算命学の考え方です。よって、自分の立場や地位をあげるためには「私が」ではなく、妻という立場で夫の運気を上げていくということなんです。内助の功ということですね。

もしこの人のように「○○さんの奥さんではなく、自分自身の社会的立場が欲しい!」というのであれば、外で仕事を持つことです。

でも共働きで、夫婦が外に出る(攻撃)ということは家庭を守る人がいなくなるわけですね。極端に言うと、守備が無く攻撃だけのチーム(家庭)です。そうすると今度は「福」に問題が出てきます。例えば、家に誰もいない、家族のすれ違いなど、幸福感のない家庭になり、何のために結婚したの?という状態になるかもしれません。よく共働きの有名人夫婦の離婚理由で聞くセリフです。

さらには「寿」(健康)に問題が出たり、「禄」(財)に問題が出てくることもあるでしょう。共働きで出費が増えるということはよくあります。

共働きは、私もあなたも社会で成功するというのではなく、(陰陽で考えれば、夫婦共に出世というのは起こりにくいですし)夫でも妻でも、どちらかの出世を片方が応援して、仕事をセーブするなどバランス調整は必要です。家庭が上手くいっている共働きご夫婦を何組か見てきましたが、やはりどちらかが時短で働くなどしてサポートをしていましたね。

このような算命学の考え方は、古いとか新しいとか男女不平等というわけではなく、自然の法則に基づいています。算命学では、家庭は専業主婦世帯が基本と考えています。昭和の時代は、母親が家にいて夫を支え、子育てして家庭を守っていたのですが、離婚が少なかったのもこのためです。もちろん、女性が大黒柱になって男性が家を守ってもいいわけです。

私は専業主婦になったことはありませんが、終わりのない家事に育児まで含めると、外で仕事をするより大変と思いますね。

さて、そうは言っても今の時代、共働きは当たり前ですから、夫婦が役割分担をして、状況に合わせてお互いの働き方を工夫していくことが大事ですね。福・寿・禄・官・印と、全部欲しいとあれこれ欲張らずに、やはり何事もうまくバランスを取ることが大切なようです。

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